『痛風二十二年物語』三十話

  • 2019.01.05 Saturday
  • 18:13

JUGEMテーマ:こころ

 

『痛風二十二年物語』三十話

“ 最愛の伯父が旅立った日 ”

 

2017年8月24日午前9時、

義母の定期検診で家内と三人、

関東労災病院の担当医の待合所で診断を待っていた。

病院へは、たまに私の車で送迎していた。

診断は予定より大分遅れて始まったが、

10分ほどでいつものように終わった。

このあとは、処方箋薬の受取りと会計を済ませ、

ロビーの一角にあるドトールコーヒーで、

いつものように軽い軽食をとった。

病院をあとに、家内の実家である義母の家に

ついたのは11時だった。

この日は、家内の和服や帯の収納スペースが不足し、

実家に預けるため立ち寄ることにしていた。

奥の座敷で、ガヤガヤ話しが始まった。

私は、仏壇に線香をあげた。

長押の上の、家内の祖父母と父上の遺影は変わらず微笑んでいた。

 

家内の実家は商店街の中にあり、

その昔、鮮魚店を営んでいた。

物価の安い商店街へ立ち寄り、お得意のまとめ買いをした後、

我が家へ戻ったのは12時半を過ぎたころだ。

帰宅後は、一番に得意先メールの内容確認を行う。

するとそこに『さきほど・・・』REメールの文字が目に入った。

一瞬息をのんだ。

隙間風が首筋に走った。

「さきほど父が旅立ちました。眠るように、です。」

「また、色々とはっきりしましたら、連絡いたします。」

「母がまたなにか言うかもしれませんが、

すべてお気になさらないように・・・」とあった。

短い文脈は12時19分、従姉妹の〇〇子からだった。

午後2時、漸く〇〇子へ連絡がついた。

伯父の遺体は、我が家の地元葬儀店へ既に運ばれていた。

 

― 続きは今度。よかったらまた読んで下さい。―

 


  我が街の夕暮れ時

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