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    『 痛風二十二年物語 』 八話

    • 2014.04.23 Wednesday
    • 02:15
    『痛風二十二年物語』八話

     ”満開の花形を天に向けて” 


    2/ 6 (
    木曜日)

    今回、私なりに心の拠りどころを見つけたんだよ。
    ショックだったからね。

    良かったら、読んで下さい。

    桜の木の寿命は人間の寿命に近いと言われる。ご存知の通りだ。

    しかし、桜の木の寿命は人間が決めているようだ。

    公園の傾斜地にある、樹齢七十年の桜。

    倒木の恐れがあるとして伐採された。

    樹木医は木の芯が腐っていると・・・診断?

    もしも、もしもが怖いのか。ほかの方法もあったはず。

    三十路ほどの女性樹木医だった。

    六十年間、見てきた私にそうは見えなかった。

    今春、その満開の花を付けることなく、伐採された。

    六十年間私を見降ろし、私が語りかけるまでに大きくなった桜の木。

    七十年以上かけて成長した桜の木は、たったの二日間で、
    チェーンソウの騒音とともにその姿を消した。

    二度と戻ることの無いその姿を決して忘れることはない。

    斜面に切り株が寂しく残った。写真に納めた。

    その大きな切り株は、黄色い顔をのぞかせていた。
    年輪は、チェーンソウの歯で擦り切られ分からなかった。

    その黄色い顔を眺めていたら、だんだん嬉しくなった。

    あらわになったその顔が、なんと ”五枚の花弁の形 ”をして、

    大きな ”満開の花形を天に向けて”咲かせていたんだよ。

    ああ・・我が桜の木。ありがとう・・・。


    ― 続きは今度。よかったらまた読んで下さい。―

    切り株はね・・・満開の花をさかせて・・・ 
     大きな 満開の花形を天に向けて・・・咲いた 

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