『痛風二十二年物語』二十一話

  • 2015.08.09 Sunday
  • 23:53
JUGEMテーマ:こころ
 

『痛風二十二年物語』二十一話

仲間たちは骨折三昧 

 

4/24 (土曜日) 

入院8日目は、忙しかった。

子供たちが 午前中、午後から会社の仲間が見舞いにやってきた。

髪の毛はぼさぼさ、ひげも伸び放題のご対面である。

なに・・病人だから仕方ない。

どんな話をしたか記憶にない。型通りのものだったのだろう。

この日、家内に髭剃りと石鹸を頼んだ。

 

さて体調は少しずつ上向いてきていた。

食事もとれるようになった。

そして周りの同僚の様子も見えてきた。

入院の理由も色々聞こえてきた。

紹介しておこうか。

私の向かって右側窓際の御方は、オートバイ事故で膝を骨折していた。

入院も長く、この部屋の主だった。既に車椅子に乗れるようで、

食後、暇を見つけては、病院のどこかで喫煙していた。

足を冷やす氷嚢の取り換えを、ナースを呼びつけ頻繁に行う。

かなり我が儘な兄さんだ。

向かいの初老の御方は、建設現場で大腿骨を骨折していた。

足場から落ちたそうな。

まめに見舞いに来る小柄な奥さんは、リュウマチを患っていた。

椅子に腰かけ、ご主人のベッドに頭を横たえる姿が、辛そうだった。

その左のベットにいた御方は、個室が空いて移動した。

 

私の右となり窓際は、2日前に入院してきた青年だったが、

片足の甲あたりが急に痛み出し、歩けなくなったとか。

検査を行い、抗生剤の点滴で経過観察のようである。

彼も二日目には、車椅子で、兄さんの喫煙にお供していた。

左の老紳士は、重症のようだがよく分からない。

賓のあるご婦人と娘が、孫を連れては毎日見舞いに来る。

病院食が駄目なようで、好物のお菓子が差し入れされる。

消灯時刻になると、それをくしゃくしゃ食べ始める。

そして早朝4時頃、決まってナースコールし・・・である。

はっきり言って、迷惑だった。

こんな狭い部屋の中にも、色々な人生ドラマが存在した。

 

おやおや、兄さんが私の目の前を横切り出口に向かった。

目が合ったので、お互い何気なく合図した。

一服タイムだった。

しばらくして・・・。

ご来院の皆様にご連絡致します。

院内は、全館禁煙となっています。ご協力下さい・・・

ご来院の皆様にご連絡致します。

院内は、全館禁煙となっています。ご協力下さい・・・

構内アナウスが流れていた。

 

― 続きは今度。よかったらまた読んで下さい。―

満開に 切り株・・  満開に切り株
雪に埋もれて 雪にうもれて・・・

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