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    『痛風二十二年物語』 十六話

    • 2014.11.28 Friday
    • 22:54
    JUGEMテーマ:こころ
     

    『痛風二十二年物語』十六話

    病的な自分を自覚してしまう

    7/21()

    胸部X線検査 が終わり、ベットに戻されたのは、昼食前だった。

    家内の笑顔を見てほっとした。

    入院して初めての検査だった。

    とても疲れを感じていた。

    検査は、痛みを我慢して身体を動かさなければならなかった。

    しかもレントゲンの台は、硬くて冷たかった。

    右むけ、左むけ、もう少し右、左、・・・

    ハイ!そのまま・・・といった具合である。

    「もう少し動きませんか 」と声がかかり、もたもたしていると、

    助手がきて、無理やり痛む身体を思いの向きに押え込んだ。

    思わず「こ、殺される!」とうめきそうだった。

    幸いにして、足裏に 極端な体重はかからず、

    それがせめてもの救いだった。

     

    家内が吸い飲みの水をくれた。

    喉がかなり乾いていたのか、うまかった。

    昼食が 運ばれてきた。

    食欲は 相変わらずなかったが、牛乳パックが目に付いた。

    「牛乳のむ?」

    「飲む・・・」。

    家内が、ストローを入れたパックを口元に運んでくれた。

    冷えていた。まともな 味がした。

    ほぼ二日間、水 以外 何も口にしていなかった。

    半分ほど飲んだが、もう要らなかった。

    これほど食欲がなくなるとは、いまだ経験なかったが、

    五日前、ケンタキーをスリーピース平らげたのに、

    入院すると、むしろ 病的な自分を自覚してしまうのだろうか。

     

    ― 続きは今度。よかったらまた読んで下さい。― 

       
      昼だった 
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